幸い弾は当たらず、彼らは這々(ほうほう)の態(てい)で逃げていきました。やがてソ連軍が大砲を撃ち込んでくる。 …
第1章高田屋嘉兵衛 「浪曲上等兵」の終戦③
生きていたのは、強運としか言いようがありません。おそらく三時間ぐらい気を失っていたのでしょう。目が覚めたとき …
第1章高田屋嘉兵衛 「浪曲上等兵」の終戦②
激戦が五日目を迎えたとき、めずらしく白い握り飯が配られました。とっておきの白米です。その意味を全員がかみしめ …
第1章高田屋嘉兵衛 「浪曲上等兵」の終戦①
ここで話は少し脱線します。少しじゃ済まないかもしれませんが、全然関係のないお話をするわけではありませんので、 …
第1章高田屋嘉兵衛 捕虜となったロシア艦長③
リコルドが「しまった!」と地団駄(じだんだ)踏んでも、もう遅い。水兵たちは「艦長がやられた!」と怒り心頭、陸 …
第1章高田屋嘉兵衛 捕虜となったロシア艦長②
このとき択捉の役人は、ロシアの艦長を冷たくあしらいながらも、「国後(クナシリ)へ行けば君たちの要求は通るだろ …
第1章高田屋嘉兵衛 捕虜となったロシア艦長①
ちょうどそのころ、日本とロシアの関係は交易をめぐってぎくしゃくとし始めていました。ロシアは日本と交易をしたい …
第1章高田屋嘉兵衛 幕府の命でエトロフへ⑨
その後、嘉兵衛さんは択捉島で漁場の開発を任されました。そして享和(きょうわ)元年(一八〇一)に幕府から蝦夷地 …
第1章高田屋嘉兵衛 幕府の命でエトロフへ⑧
択捉島には、その三年ほど前にロシア人も上陸しています。だからロシアの領土を示すロシア正教の十字架も立っていた …
第1章高田屋嘉兵衛 幕府の命でエトロフへ⑦
けれども、これは個人的な頼み事ではありません。歴(れき)としたお国のための大仕事。嘉兵衛さんが意気に感じない …
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