ロシアに着くと、嘉兵衛さんは日本の代表として堂々たる民間外交を展開しました。地元の有力者たちとの交流も深め、 …
第1章高田屋嘉兵衛 カムチャツカの民間外交①
さて、暴風雨を切り抜けてロシアに向かった嘉兵衛さん。船内では、ただ捕虜としてじっとしていたわけではありません …
第1章高田屋嘉兵衛 言葉を越え、伝わる心⑨
もっとも、いくら大声で叫んだところで、嘉兵衛さんの命令は全部日本語ですから、本来なら、ロシア人の水兵に通じる …
第1章高田屋嘉兵衛 言葉を越え、伝わる心⑧
いざ、カムチャツカへと、リコルドは船を出しました。ところが歯舞(ハボマイ)の先あたりで待ち構えていたのが、激 …
第1章高田屋嘉兵衛 言葉を越え、伝わる心⑦
嘉兵衛さんの潔(いさぎよ)い態度に、リコルドも態度を和(やわ)らげました。言葉はほとんど理解できなかったでし …
第1章高田屋嘉兵衛 言葉を越え、伝わる心⑥
「国後の陣屋が何の考えがあって死罪になったと申したかは分からぬが、私の知るかぎり、ゴロヴニン艦長は箱館(はこ …
第1章高田屋嘉兵衛 言葉を越え、伝わる心⑤
そこで初めて間近で嘉兵衛さんと対面したリコルドは、その風貌の迫力に驚かされたと、当時のことを綴(つづ)った手 …
第1章高田屋嘉兵衛 言葉を越え、伝わる心④
そんな嘉兵衛さんの立派な態度を見て、リコルドのほうも「これは相当な人物だ」と直感しました。そこで嘉兵衛さんを …
第1章高田屋嘉兵衛 言葉を越え、伝わる心③
しかし私には、これが偶然だったとはどうしても思えません。紛争解決に尽力しようと決意した嘉兵衛さんは、自らロシ …
第1章高田屋嘉兵衛 言葉を越え、伝わる心②
一方、そのころ日本では、高田屋嘉兵衛がこの紛争の解決に乗り出す覚悟を固めていました。この問題は、お侍に任せて …