たしかに、斬りつけた相手は吉良でした。しかし、このとき長矩の胸に渦巻(うずま)いていたものは、将軍綱吉への怒 …
月: 2021年10月
第2章大石内蔵助 公に尽くすは武士の本懐②
そもそも吉良の横暴に業を煮やしていた上に、急の式次第変更に右往左往させられていた長矩です。この科白に彼の堪忍 …
第2章大石内蔵助 公に尽くすは武士の本懐①
そして儀式の行なわれる三月十四日。その朝、式次第に思いがけない変更がありました。従一位への昇進を願って桂昌院 …
第2章大石内蔵助 「松の廊下」の真相とは⑧
そんなわけで「気の利(き)かない浅野」を快(こころよ)く思っていない上野介は、何かにつけて長矩に無理難題を押 …
第2章大石内蔵助 「松の廊下」の真相とは⑦
それが上野介の気持ちを逆撫(さかな)でしたわけですが、私に言わせれば、これは家老の責任です。いくら納めたらい …