第2章大石内蔵助 「松の廊下」の真相とは⑦

 それが上野介の気持ちを逆撫(さかな)でしたわけですが、私に言わせれば、これは家老の責任です。いくら納めたらいいか、その相場を自分で調べるのが家老の役目でしょう。賄賂(わいろ)の良し悪しは別として、ちょっと調べれば、同じ饗応役の伊達(だて)家が百枚もの黄金を吉良家に贈っていたことぐらい分かったはず。それもやらずに、事情に疎(うと)い殿様にお伺(うかが)いを立て、命じられるまま挨拶だけして帰ってきたというのですから、職務怠慢。現金は持参せずとも、せめて礼金の目録だけでも置いてくれば、上野介の機嫌も少しは良くなったかもしれないのです。


【コメント】

そうですよねぇ…。
ではまた、来週金曜日に更新いたします!