第2章大石内蔵助 「昼行灯(ひるあんどん)」と呼ばれた男②

 お殿様が切腹して城を明け渡すことになったとき、藩を預かる家老、今で言えば一国の首相がまず考えるべきは何か。赤穂藩には、浅野家を頼りにしてきた五千人の領民がいます。その暮らしを守ることが、何よりも大事。藩士の行く末はその次です。これを忘れたのでは、政治家としての責任を果たしたことにはなりません。

 お家断絶となる以上、これまでどおりの暮らしを保証することは無理ですが、できるかぎりのことをして、領民にかかる負担を軽くしてやりたい。これが内蔵助の一番の願いでした。


【コメント】

素晴らしい内蔵助の願い…。

この続きは、来週金曜日に更新いたします。