第2章大石内蔵助 「昼行灯(ひるあんどん)」と呼ばれた男⑥

 内蔵助と大野の考え方は、藩士の退職金についても対立しました。禄高(ろくだか)に応じた額を支払うべきだと主張する大野に対して内蔵助は、できる限り全員が平等になるように配るべきだと言い、それを通しています。

 そのころ、浅野家から給金をもらっている人数は、武士から下女まで含めると六百人以上でした。上級の武士の中には不本意な者もいたでしょうが、大半の人々が内蔵助に深く感謝したに違いありません。


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