さて海舟の曾祖父にあたる山上銀一さんというお方は、私の故郷から一つ峠を越えたところにある長鳥という土地に生ま …
第3章・勝海舟 「美田を残さなかった曾祖父」①
私が勝海舟に親しみを感じるのは、二つばかり個人的な理由があります。一つは、かつて歌舞伎座(かぶきざ)で上演し …
第3章・勝海舟 「日本人はみみっちいぜ」⑥
また、こんなことも言っています。 「行政改革というのは、まず上の者が自分で血を流す覚悟でやらないとうまくい …
第3章・勝海舟 「日本人はみみっちいぜ」⑤
そういえば咸臨丸(かんりんまる)の艦長としてアメリカへ渡り、帰国後、幕府の老中たちに「どうだ、外国へ行ってみ …
第3章・勝海舟 「日本人はみみっちいぜ」④
この時代、日本人は中国のことを「支那(しな)」と呼んでいましたが、勝はこう言っています。「支那大陸を相手に、 …
第3章・勝海舟 「日本人はみみっちいぜ」③
開国以降の激動期を世界の荒波の中で生き抜いた海舟には、明治になってもなかなか国際社会に目を開かぬ日本人の了見 …
第3章・勝海舟 「日本人はみみっちいぜ」②
勝海舟は晩年、日清戦争を行なった日本政府を大いに批判していました。揉(も)め事があるからといって、すぐに戦争 …
第3章・勝海舟 「日本人はみみっちいぜ」①
さて、それではこの時、勝海舟はどのようにして大国イギリスを動かしたのか。「対馬にロシア上陸」という報告を受け …
第3章・勝海舟 横暴ロシアを追い払った海舟の知恵④
今を去ること百四十年前、幕末の文久(ぶんきゅう)元年(一八六一)二月、ロシアの軍艦が対馬(つしま)にやって来 …
第3章・勝海舟 横暴ロシアを追い払った海舟の知恵③
では、どうするか。過去にそういう人物は大勢いたのですから、それを参考にしない手はありません。政治家や官僚のみ …
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