実は、ここでも勝海舟は手を打っていたのです。
明治維新にひととおり片が付いた後、明治天皇と徳川慶喜が会食をしたという事実をご存じでしょうか。これは外国人が聞いたら仰天して腰を抜かすような話です。言ってみれば、レーニンとニコライ二世、ナポレオンとマリー・アントワネットが、革命の後に「お互い大変でしたね」なんて語らいながら酒を酌(く)み交(か)わしたようなものなんですから。それこそ「世界の常識」では考えられないことです。
【コメント】
勝海舟のお話は、まだ続きます。
また来週金曜日に更新いたします!