第3章・勝海舟 「江戸総攻撃を食い止めた捨て身の作戦」①

 米山検校の仕事が一代で終わったことで、多くの貸付金が棒引きになりました。その中には、水戸家に貸したお金も含まれています。その金額、なんと七十万両。水戸家の中間部屋との縁だったのでしょうか。そして、その水戸家出身の徳川慶喜(よしのぶ)と米山検校の曾孫にあたる勝海舟が手を組んで、二百八十年に及ぶ徳川時代の幕を引いたわけですからね。それにしても運命とは不思議なものです。


【コメント】

次回からは、勝海舟のお話に戻ります。
また来週金曜日に更新いたします!