第2章大石内蔵助 なぜ、内蔵助は「大星由良之助」になったのか③

 この作品の主人公「大星由良之助(おおぼしゆらのすけ)」なる人物は、もちろん大石内蔵助をモデルにしたもの。この名前は、単なる語呂(ごろ)合わせではありません。さすがは近松、山鹿素行の極意である『大星伝』を読んでいたのでしょう。そして、素行の学問思想が赤穂浪士討ち入りの思想的背景になっていることも見抜いていたに違いありません。だからこそ赤穂浪士のリーダーに「大星」の名を与え、「世の中に太陽のような光を投げかけた男」として、大石内蔵助という人物を描いた。大作家の慧眼(けいがん)には感服させられます。

 近松が描いたとおり、大石内蔵助は今でもこの国の歴史の中で大きな輝きを放っています。大石が光り輝いている理由を、私たちはけっして忘れてはいけないと思います。忠臣蔵は、まさに日本人の大口マンであり、国民伝承物語なのです。


【コメント】

「忠臣蔵」のストーリーをご存知ない若い方々が、
多くいらっしゃるようですね…。
“大石内蔵助”の章は、本日で終わりです。
次は、“勝海舟”です。

1週お休みを戴いて、30日に更新いたします。
よろしくお願いいたします!!