第1章高田屋嘉兵衛 幕府の命でエトロフへ⑤

 私が思うに、高田屋嘉兵衛という人は、世のため人のために何をすべきかをいつも考えているお方だったのではないでしょうか。商人としてお金儲(かねもう)けはしましたが、それは結果にすぎません。まずは人々を幸せにしたいという思いがあって、その上で自分にできることを最大限おやりになった。おそらく彼の頭の中には、常に「日本の国をいかに発展させるか」というテーマがあったんでしょうね。世のため人のために働いた結果が、自分にも利益をもたらす。商売のあり方としては実に理想的ではありませんか。


【コメント】

本日も、良いお話ですね。
ではまた、来週金曜日に更新いたします。
季節の変わり目ですので、ご自愛くださいませ。