第2章大石内蔵助 赤穂の命は塩作り④

 しかし、いちばん辛かったのはプロの人足よりも、駕籠に揺られていた使者たちのほうかもしれませんね。人が担いで走るのですから、駕籠というのはけっして乗り心地のいいものではありません。舌を噛(か)まないよう手拭(てぬぐ)いを口にくわえ、必死でつかまりながら激しい揺れに身を任せるしかない。赤穂城に到着したとき、使者たちは半死半生の様子だったといいます。おまけに伝える内容が内容ですから、どんなに辛かったかと思います。


【コメント】

想像を絶する苦しさ、悲しみを超えた使命感…。
武士の強さ、人間の強さですよね。

ではまた、来週金曜日に更新いたします!