ご承知のとおり、徳川幕府は地方の諸大名を押さえて中央集権体制を固めるために、あらゆる手段を考えました。その代表が、例の参勤交代制度です。大名たちの夫人を江戸に住まわせて、いわば人質として閉じこめ、大名を一年おきに江戸へ詰めさせた。参勤交代で金を使わせる方策で、まことに強引なやり方ですが、当時は今よりも地方の「国」としての独立意識が高かったので、こうでもしないと中央の権威を保(たも)てなかったのでしょう。
しかし、地方を力で押さえつける、こうした幕府のやり方に、不満が出ないわけがありません。
【コメント】
また来週、金曜日に更新いたします。
よろしくお願いいたします。