たとえば清盛と公家たちは、こんなことでも対立しました。清盛が、都を福原(ふくはら)に移したときのこと。後白河(ごしらかわ)法皇に宋(そう)から来た客を引見させた清盛に、公家たちが噛(か)みついたのです。なぜだかお分かりになりますか?
「外国から来た獣(けもの)みたいな相手を法皇の前にお連れするとは何事か」と言って、彼らは清盛を攻撃したんです。
いったい、宋と日本のどちらが進んだ文明を持っていると思っていたんでしょうか。そんな公家たちに呆れ果て、「どうして、もっと広く世界を見ないのか」と溜め息をついている清盛の顔が目に浮かぶような気がいたします。
福原への遷都(せんと)が是(ぜ)であったか、非(ひ)であったかはさておき、清盛に政治家としての確固たるビジョンがあったのは間違いありません。
【コメント】
清盛さんの感覚たるや!
では、この続きはまた来週金曜日に更新いたします。