第3章・勝海舟 「行蔵は我にあり」④

 物事を杓子定規(しやくしじようぎ)にしか考えられない人に、国の政治を動かすことは任せられません。

 「国家のために尽くす」という筋さえ一本しっかり通っていれば、あとは臨機応変に振る舞えばいい。四角四面の理屈ばかりこねていても、現実の世の中は変わらない。勝海舟はそういう信念の持ち主でしたから、そのやり方を批判されてもどこ吹く風で受け流していました。福沢諭吉(ふくざわゆきち)は有名な『瘠我慢(やせがまん)の記』という著作の中で、勝を大いに批判しました。かつて幕臣だった勝海舟が、時代が変わった途端に手のひらを返して新政府に仕え、海軍大臣にまでなっている。これは許しがたき変節である、武士としてあまりにも節操がない、というわけです。


【コメント】

勝海舟さんがどのような反応を示したかは、次回に。
また来週、金曜日に更新いたします!