第6章・児玉源太郎 「日本を救った四十八サンチ砲」④

旅順を攻略できなかったのも、武器が劣っていたことが一つの要因でした。日本軍は二十八サンチ砲で攻撃していたのですが、ロシアはコンクリートで頑強なトーチカを作っていたので歯が立たない。これを知った児玉さんは、もっと強力な大砲がないかと考えました。

そこで目をつけたのが、なんと観音崎(かんのざき)灯台の隣にある四十八サンチ砲です。あれならロシアのトーチカを粉砕できると判断した児玉さん、大胆にもそれを旅順まで運ばせました。観音崎だけでなく、御台場(おだいば)や各地にあった四十八サンチ砲を取り外して持ち込んだのです。面白いことに、各地の住民たちは、大砲がなくなっていることに誰一人気づきませんでした。取り外した後に、木で作った偽物の大砲を設置しておいたからです。敵を欺(あざむ)くには、まず味方から、ということでしょうか。児玉源太郎ならではの、念には念を入れた作戦だったわけです。


【コメント】

すごい才能ですよね…。
ではまた、来週金曜日に更新いたします!