第6章・児玉源太郎「戦争の急所は「終わらせ方」にあり」③

ですから、「暴力反対!」 と同じような調子で、戦争そのものの善し悪しを単純に論じているだけでは、あまり現実的とは言えません。 英知を振り絞って食い止めるべきなのは当たり前ですが、それでも国家は自分たちだけで成り立っているわけではなく、常に「相手」がいることを考えれば、戦争を根絶するのはやはりむずかしい。

だとすると、国民の命や財産を預かる政治家が考えなければならないのは何か。それは起きてしまった戦争をどうやって終わらせるかという一点でしょう。

戦争を始めたら、終わらせなければいけない。実に当たり前のことです。そして、終わらせるのは一日でも早いほうがいい。ある意味では、「勝つか負けるか」よりも、「いかに終わらせるか」のほうが大事だと言えるぐらいです。

ところが先の大戦を指導した昭和の軍閥は、その当たり前のことを考えていませんでした。私にはそう思えます。


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次回は、10月3日に更新いたします!!