とはいえ私は、お隣の国を負かしたから日清戦争は悪い戦争で、白人に勝ったから日露戦争は正しい戦争だった、なんていうことを言いたいわけではありません。誰を相手にしようが、戦争は戦争。どちらにしろ、避けられるものなら避けたいと思うのが当然です。二十一世紀へ向けて人類が取り組まなければならない大きなテーマです。
ただし国家にはやむを得ず戦争を選ばざるを得ない局面もあります。そこが、ただの理不尽(りふじん)な暴力とは少し違うところでしょう。国が国としてやっていく以上、他の国が力で向かってきたら、最後は力で押し返すしかない。日露戦争にしても、元はと言えばロシアが無理やりアジアへ進出してきたことが原因でした。
もちろんそういう場合でも、たとえば勝海舟がイギリスを引き込んで対馬(つしま)からロシアを追い払ったように、いろいろな外交努力は尽くさなければいけません。でも、どうにもこうにも話がまとまらないとなったら、自分の国は自分たちの力で守るしかないんです。
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