「国と国の戦争は、どこで終わるかを常(つね )に考えるのが大将の役目じゃ 。戦機。勝機。終機。これは一つのものだとわしは思っている」(児玉 源太郎)
「戦争の急所は「終わらせ方」にあり」①
もうすぐ幕を閉じる二十世紀は、人類が戦争に明け暮れた百年間でありました。二度の世界大戦をはじめとする戦火の中で、どれだけの人々が命を落としたかを考えると、深い深い溜(た)め息が出てしまいます。
歴史家の中には、「二十世紀の戦争はすべて西欧人による内戦だった」などと言う人もいるようですが、それは極端に過ぎる見方だとしても、いわゆる西欧の列強がその中心的存在だったことは否定できないでしょうね。十九世紀の終わりから、すでにヨーロッパ諸国の侵略が世界中で脅威になっていたからこそ、勝海舟(かつかいしゅう)は日清戦争のときに「中国・朝鮮・日本が合従連衡(がっしょうれんごう)して白人の侵略に対処しなければならない」と主張し、清国との戦争を始めた明治政府を批判したわけです。
同じアジアの国を相手にした日清戦争と違い、二十世紀の日本が最初に経験した戦争は、その白人を相手にしたものでした。言うまでもなく、明治三十七年(一九〇四)に始まった日露戦争です。
日本はこの戦争で、大国ロシアを打ち負かしました。それがロシア皇帝の権威を失墜させ、ロシア革命成功の遠因になったとさえ言われるほどですから、これは世界史の中でも特筆されるべき大事件だったと言えるでしょう。
【コメント】
本日から児玉源太郎さんです。
ご期待ください!!