先生は貧しい経験をしているので弱者の立場をよく知っておられました。と同時に、金を生かして使えばどれほど人が喜ぶかも分かっていました。先生は日本に初めて「五常講」「いもこじ講」(芋(いも)を洗うように皆が寄り集まり、切磋琢磨(せっさたくま)してひと皮むけるようの意)を興(おこ)して金銭の運用を促進されたのですが、その根本精神を次のように書き残しておられます。
「人は、事情が許せばおのおの余裕の金を用意してあるはずです。それを講に出して基金とする。私はこれを推譲金(すいじょうきん)と名付けよう。おたがいに我(が)を通すことを避けて、人に道を譲るという心で毎日を暮らせば、人間の社会はうまくゆくはずじゃ。人の苦しみを助け、幸せを作る働きをするためにこそ、講は金を貸すのです」
「しかし、その人に返済の目当てがはっきりしていればよいが、そうでない時は断わるべきか。断わってしまえばどうなるだろう。その人に死ぬと言うことと同じじゃ。それゆえに、返済の方法を皆で見つけてやらなければいけない。私が講中に五人組の組織を作った意味はここです。資金を貸すだけでなく五人の仲間たちが、その者を援助してやることが必要です。責任持って返すために、たとえばその人の屋敷に良木(銘木)を植えて、十年経ってこれを伐(き)って売れば、返済の時に価値あるものとなりましょう」
【コメント】
説明は次回に続きます。
また来週、金曜日に更新致します!
さて、大阪・関西万博は開催期間を折り返しました。
これからお出かけになる方々は、ぜひ落合陽一さんのパビリオン「ヌルヌル」をご覧ください。
館内では入場して間もなく三波春夫の「世界の国からこんにちは」が流れ、退館のときには三波春夫の声による歌、「さようならヌルの森よ」が流れます。
良い声で良い歌です。
夜9時からは、館の外にも「さようならヌルの森よ」が流れます。
ヌルヌルの建物は全面が鏡で出来ていて、その各所が出っ張ったり引っ込んだりして、とても面白いです。
入場予約は競争率が激しいようですので、外観だけでもお楽しみ頂けます!