「はい、一文(いちもん)も不要と存じます。恐れながら申し上げますが、今までに一万二千両もの補助金をお出しになりましたが、それは役に立たぬどころか害悪の源。お心配りは百姓たちや働く者に一文も届かず、代官や顔役という輩(やから)の懐に入っております。これから私は栢山(かやま)の田畑や家財を整理し、金を用意してまいりますが、復興はまず荒地を開墾して田畑を拡げることからはじめまする。 神代(かみよ)の時代に、この日本国の稲作が一反の水田耕作から始まったことを考えましても、その時の人々は外国からお金を借りて開墾したのではございません。振り下ろす一鍬一鍬の力が、今の、米を主食とする国に致しました。 一所懸命に働く者に、幸せの花が咲くように致しとうございます」
この言葉、 肌が粟立(あわだ)つほど感動するじゃありませんか。
【コメント】
“日本国の稲作”という事で思いますに…「米と日本人」というタイトルで講演をしたほどコメの歴史に詳しく、米を大事に考えていた三波春夫であり、ずっと続けられていた減反政策の行く末を危ぶんでおりましたので、現在の日本の米事情には「やっぱりこうなりましたよねぇ」と空の上で溜め息、だと思います。
ではまた、この続きは来週金曜日に更新致します!