第5章・二宮尊徳「補助金を断わる」③

はじめは断わったものの再三のご下命。「一度、私が実地を調べて参ります」と言上(ごんじょう)して三ヶ村を廻り、あらためて御前に出て、

「恐れながら、ご領主様に申し上げます。彼(か)の地の荒廃は悲惨目を覆(おお)うばかり。田畑に精を出している百姓は数えるほどで、若い者ほど博打(ばくち)を生き甲斐にしている毎日でございます。 お殿様の名代として私を派遣あそばすと仰(おお)せあらば、必ずや復興を致してご覧に入れまする。 復興とは、人心の入れ替えでございまする」

「そうか、引き受けてくれるか。老中たる余の分家がこのような状態では恥辱である。 本日より桜町陣屋の役職すべての上に立つ者として任命いたす。よろしく頼むが、先立つものは金(かね)じゃ。いかほど補助金を出せばよいか」


【コメント】

人心の入れ替え!
今の日本のソコカシコで、これを実行して頂きたい…。

さて、金次郎さんは補助金を要望するでしょうか!?
来週金曜日に更新致します。