第5章・二宮尊徳「補助金を断わる」①

ついに、約束の五年が過ぎて、千両の借金は消え、三百両も余りが出ました。 金次郎はこれを持って服部夫妻に報告をしました。涙を流さんばかりの家老は、

「まことにありがたい。 この二百両はそなたの申すとおり貯(たくわ)えとしておくが、残り百両はわしからの礼金としてどうか納めてもらいたい」

「さようでございますか。ありがとうございます。 しかし、これは私がいただくわけにはまいりません。五年の間、私の言うことを聞いてさまざまな節約に努め、力を合わせてくれた使用人一同に分けてあげたいと存じます」

この成功の評判がたちまちのうちに広がって二宮金次郎の名声が上がったというのですが、実際のところ、関係する人たちの意識改革や指導にはとても苦労されたようです。


【コメント】

では、この続きはまた来週金曜日に更新いたします。

明日午前9:30~NHKBSにて「第14回 紅白歌合戦」が再放送されます。
三波春夫が白組のトリを務めております。
どうぞご覧くださいませ。