第5章・二宮尊徳「思わぬ仕官」②

こう言われては金次郎さん、腰を上げないわけにはいきません。 妻のきのに向かって、

「勝手な奴と恨(うら)んでくれるな。服部家を建て直すことは藩主様への忠義となり、金次郎の成功不成功は男一代の面目(めんぼく)に関(かか)わっているのだ。五年間だけ服部家に住み込んでやってみるが許してくれ。もちろん、時々はこの家に帰ってくるつもりだよ」

きのは涙を流しながらも、その言葉に頷(うなず)いて夫を送り出しました。

服部家に行った金次郎は、千両の借金を五年間で返済するための方法を明確に示して、家老夫妻や使用人の男女たちに、

「どうか、私に差配を任せてください。けっして反対するようなことのないように」

と宣言しました。


【コメント】

この続きまた、来週金曜日に更新いたします。
寒さが続いております。
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