第5章・二宮尊徳「二十代にして生家を復興」②

ある日金次郎青年が畑を耕(たがや)そうと鍬(くわ)を持ったら壊れていて使えない。そこで金次郎は隣家の小父(おじ)さんに、

「すいませんが、鍬をちょっと貸してくれませんか」

「え?そりゃ困ったなあ。俺もこれから畑を耕して種蒔きにかかるところなんだよ」

「そうでしたか、種はどこにあります? 小父さんは見ていてください。私がやらせてもらいますか」

言うが早いか、せっせと畑を耕し、種を蒔き終わりました。

「いかがでございますか。 これで鍬を貸してもらえますね」

これには、隣の小父さんも大感激。

「やあ、金次郎さんや、おまえさんは本当に偉い人だ。ただでさえ面倒な畑仕事なのに、他人の畑を喜んで耕してくれるとは。鍬も鋤(すき)もいつでも使っておくれ。私はこれからおまえさんの言うことは、なんでもきくことにしたよ」

と、深々と頭を下げました。
若き金次郎は勤勉さと律儀(りちぎ)さで周囲の信望を集めていったのです。


【コメント】

この続きは、また来週金曜日に更新いたします。
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