実際、金次郎は大きな声で本を読みながら歩いたので、すれ違う人がびっくりしたとか。 しかし、これは目で見て、音で覚えるという学習法。 自分のことを引き合いに出して恐縮ですが、『俵星玄蕃(たわらぼしげんば)』をはじめとする私の長編歌謡浪曲に対して「あんなに長いものをよくも覚えられるものですね」とよく感心されます。しかし、これは歌って声に出すからこそ記憶できるのです。
【コメント】
「長編歌謡浪曲」を歌い継いでくださっている若手の歌手の方々も、番組収録や実演を経験して上達してゆかれます。
そういう方々のお一人、辰巳ゆうとさんはこう仰いました。
『歌い語っている最中に一瞬でも邪念が入ると、歌詞が飛んでしまったりするだろうから、そういう事が無いように気を引き締めて臨みますが、三波春夫さんの仰った“お客様は神様です”という気持ちが本当に分かります』
“お客様は神様です”の真意は、ご存知のとおり、“歌う時に、神前に立って祈る時のように雑念を払って、心を真っ新にしなければ完璧な歌は歌えないのです。ですから、お客様を神様と観て、私は歌を歌います”というものですが、経験したからこそ、より深くこの言葉を分かる、という事がございます。
皆様も、カラオケなどでどうぞ、長編歌謡浪曲に挑戦なさってください。きっと楽しいと思います!
ではまた、来週金曜日に更新いたします!