あとで詳しく述べますが、江戸時代に生まれながら、二宮尊徳は今から見ても近代的、合理的な精神を持った経済人です。その尊徳先生に学ぼうと明治五年、神戸市内に最初の像が建てられ、それがたちまち全国に広まったのです。つまり、金次郎の銅像は日本近代化のシンボルであったというわけですね。
ところが、その二宮金次郎の像は第二次大戦後、文字どおり「消えて」しまいます。
ご存じのとおり、日本は昭和二十年八月十五日、連合国に無条件降伏をいたしましたが、この「無条件降伏」は本来、軍事力、つまり軍隊に対するもの。ところが、建国以来の大敗北で、日本人は歴史や文化、伝統すらも無条件降伏だと思いこんでしまいましたね。この雰囲気に乗じたのか、流されたのか、占領軍司令官のマッカーサーも日本人全体を降伏した民族として扱いました。その現われが、戦犯を一方的に裁いた東京裁判や現行憲法と言えましょう。
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立冬を迎えましたので、寒さにお気をつけてお過ごしくださいませ。