「お殿様は、大切なご分家のご領分再興のために、今まで一万二千両も補助金をお出しになっておられました。しかし、私が調べましたところ百害あって一利なく、その金は途中で役目の方々や顔役と言われるところわれる者たちの懐に入ってしまいまする」(二宮尊徳)
●消えた尊徳像
昭和五十年、小田原(おだわら)市の二宮(にのみや)神社から私のもとに「尊徳(そんとく)先生没後百二十年祭」の奉賛歌(ほうさんか)を作ってほしいというお話が届きました。
あのお馴染(なじ)みの、薪(まき)を背負って本を読む金次郎(きんじろう)少年の像は今でもロサンゼルスのリトル東京にあります。戦前は全国津々浦々(つづうらうら)の学校の校庭に二宮尊徳像があったものです。 「手本は二宮金次郎」と唱歌も教わって、子ども心に「働きながら、勉強を怠(おこた)らなかった偉い人なのだ」と思った記憶があります。 しかし、あらためて「尊徳翁の歌を」というリクエストをいただいたときには、恥ずかしながら「はて、二宮尊徳とは何をした人なのだろう」と立ち止まってしまいました。
【コメント】
次回からまた色々なエピソードが紹介されます。
また来週金曜日に更新いたします!