第4章・平清盛 「神輿に矢を放った男」⑦

 「やれ僧兵ども、伊勢平氏の弓矢の力を、よっく見よ!」

 そう言い放った清盛の手から矢が放たれた瞬間、周囲にいた人々は息を呑(の)んでそれを見つめていました。そして見事に、矢は神輿の正面に突き刺さる。すかさず清盛が二の矢を弓に番(つが)えたとき、三千もの僧兵たちは反撃するどころか、度肝(どぎも)を抜かれて逃げ散ったといいます。

 その後、延暦寺は清盛とその父親・平忠盛(ただもり)の処刑を求めて、またぞろ強訴を行ないました。


【コメント】

さて、この強訴はどうなったでしょうか。
この続きはまた、来週金曜日に更新いたします。

清盛が神輿に矢を放った場面を、三波春夫は長編歌謡浪曲『清盛天下を射る』に描きました。
歌唱映像は、DVD『決定版 三波春夫映像集』に収録されております!