第3章・勝海舟 「北方領土問題と勝海舟」⑨

 領土は国民の血と涙の歴史です。あくまでも、正しい歴史の原点を日本が隣国に求めつづけるべきと思います。下田条約が結ばれた日が、新暦に直すと二月七日だとして、この日を北方領土の日とされていますが、これはむしろ間違いです。

 勝海舟の言葉にあったように、日本代表の川路聖謨は不平等条約に責任を感じ自らの命を絶(た)っているではありませんか。ロシアもあの条約を変えてほしいと、二十一年後に首都でテーブルを用意したではありませんか。歴史に正しく学ぶことは人間の務めであると申し上げて勝海舟の項を終わりますが、海舟はこの仕上げを見届けて、明治八年に海軍卿をやめて以来、公職には就いていないことを最後に申し上げます。


【コメント】

ご紹介して参りました『北方領土と勝海舟』の章は、大事な記述と思います。折に触れ、思い出して頂けましたら幸いです。
本日で「勝海舟」はおしまいで、次回からは「平清盛」です。
ではまた、来週金曜日に更新いたします!