第6章・児玉源太郎 「日本を救った四十八サンチ砲」⑤

さあ、その四十八サンチ砲が旅順に届いた。いざ、それを使って攻撃だというときに、また児玉将軍を怒らせる出来事がありました。大砲の設置を命令された現場の隊長が、「台座を作るだけで三週間かかります」と悠長なことを言ったのです。

「馬鹿者、三週間かかるとは何事だ。三日でやれ!」

児玉将軍、またまたカミナリを落としました。泡(あわ)を食った現場は、必死の突貫(とっかん)工事。それで大砲が使えるようになった第三軍は攻撃を二〇三高地に集中し、一気にそこを陥落させたのです。

さらに第三軍は、四十八サンチ砲を二〇三高地まで上げ、こんどは山上から旅順港の東洋艦隊を砲撃。ほとんどの敵艦を撃沈し、命からがらウラジオストクに逃げ帰ったロシアの軍艦はたった二隻しかいませんでした。こうして翌年の元日、旅順は日本軍の手に落ちたのです。

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