第5章・二宮尊徳「あくまでも合理的、緻密」②

そこで出来上がったのが、 「米」 という文字にちなんで深さが八寸八分、縦横が一尺三寸三厘の枡。これ三杯でぴったり一俵分の〝四斗プラス一升”が計れたそうです (一斗は十升です)。ちなみに、本来は四斗ぴったりで一俵と数えるのですが、俵ごとに、品質検査のために使われる「差し米(さしまい)」をよけいに一升分ほど入れなければなりませんでしたから、三杯で正確に四斗一升になる枡はひじょうに便利だったわけです。

また、このとき、深さ二寸七分、縦横四寸九分の一升も作っています。にわかには信じがたい話ですが、 金次郎は正確を期すために米粒を一つ一つ数えました。そうしたところ、一升の米は当時のお米のサイズでは六万四千八百二十七粒だったとか。ここまで突き詰めて徹底しないと気が済まない姿勢。この粘り強さと緻密(ちみつ)さが偉人たるゆえんでしょうか。


【コメント】

すごいですね…。
この続きまた、来週金曜日に更新いたします。