さて、そういう輩(やから)が世間にはびこるのは、今に始まったことではありません。たとえば平安時代の中頃から始まった僧侶たちによる朝廷への強訴(ごうそ)は、いわゆる「圧力団体」の先駆けのようなものでした。延暦寺(えんりゃくじ)、園城寺(おんじょうじ)、興福寺(こうふくじ)、東大寺(とうだいじ)といった寺院が、武装した僧兵などを使って朝廷に圧力をかけ、自分たちに都合のいい政治をやらせようとしたのです。
中でもとくに有名なのは、興福寺と延暦寺の強訴。
興福寺のほうは、僧たちが榊(さかき)を振りながら都大路(みやこおおじ)を練(ね)り歩いて、「われわれの要求を聞け!」とシュプレヒコールを繰(く)り返しました。いわば、デモ行進。当時は「奈良の榊振り」と呼ばれていたそうです。
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寒さがやって来ましたので、どうぞご自愛くださいませ。