検校というと悪どい高利貸しのイメージもありますが、米山検校は違います。利益を世の中に還元することを忘れません …
カテゴリー: 著書
第3章・勝海舟 「美田を残さなかった曾祖父」⑤
幕府が盲人に金貸し業を許可したのも、今風に言えば福祉政策の一環です。「官金貸付」という判を証文に押したそうで …
第3章・勝海舟 「美田を残さなかった曾祖父」④
ちなみに座頭とか検校というのは、盲人に与えられた官名のこと。話は少し逸(そ)れますが、いまのような人権概念こ …
第3章・勝海舟 「美田を残さなかった曾祖父」③
それを見ていて石坂宗哲は、この人をそのまま中間部屋に出入りさせていてはいけない、と考えました。あんまり銀一が …
第3章・勝海舟 「美田を残さなかった曾祖父」②
さて海舟の曾祖父にあたる山上銀一さんというお方は、私の故郷から一つ峠を越えたところにある長鳥という土地に生ま …
第3章・勝海舟 「美田を残さなかった曾祖父」①
私が勝海舟に親しみを感じるのは、二つばかり個人的な理由があります。一つは、かつて歌舞伎座(かぶきざ)で上演し …
第3章・勝海舟 「日本人はみみっちいぜ」⑥
また、こんなことも言っています。 「行政改革というのは、まず上の者が自分で血を流す覚悟でやらないとうまくい …
第3章・勝海舟 「日本人はみみっちいぜ」④
この時代、日本人は中国のことを「支那(しな)」と呼んでいましたが、勝はこう言っています。「支那大陸を相手に、 …
第3章・勝海舟 「日本人はみみっちいぜ」③
開国以降の激動期を世界の荒波の中で生き抜いた海舟には、明治になってもなかなか国際社会に目を開かぬ日本人の了見 …
第3章・勝海舟 「日本人はみみっちいぜ」②
勝海舟は晩年、日清戦争を行なった日本政府を大いに批判していました。揉(も)め事があるからといって、すぐに戦争 …
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